"West Point Blazer" アップデートされた「究極の紺ブレ」

"West Point Blazer" アップデートされた「究極の紺ブレ」

 
D.C.WHITEが毎シーズン1アイテムに重点を置き開発するライン、"Ultimate Collection"。
 
そのラインの始まりは'22年春夏コレクション、"West Point Officer Blazer"というモデル名のウエポンクロスを用いた紺ブレでした。
 
当シーズン、'24年春夏コレクションではその流れを汲みつつ、細やかなアップデートを加えた"West Point Blazer"を発表しました。
 
  
 

仕様

 

 

まずは素材から。そのアイテム名の通りウエストポイント素材、通称ウエポン素材を使用しております。
 
ウエポン素材はチノの一種ではあるものの、細いコーマ糸(糸から細やかな繊維を排除し滑らかな手触りになった糸)を双糸で使用し高密度の綾織で仕上げていることから、一般的なチノよりも上質な光沢感やハリ感のある生地となっています。
 
また、ウエポン素材には明確な基準があり、経糸36番双糸/横糸25番双糸/幅40インチ/密度108本×60本とされています。
 
 
United States Military Academy
 
この名は、1802年に創設された「米国陸軍士官学校(USMA)」がニューヨーク州オレンジ郡ウエストポイントに位置しており、その制服の素材としてウエポン素材が採用されていたことに由来。
 
USMAを歩く士官候補生ら
 
同校では将来の陸軍将校を養成する目的から一般的な兵士よりも貸与品が上質なものとなっており、このことから一般的なチノよりも上質とされるウエストポイント素材が採用されていたと考えられています。
 
D.C.WHITEでは、前述の規格や歴史的経緯を踏まえつつオリジナルのウエストポイント素材を製作しました。
 
 
深みのあるネイビーがささやかに上品さを演出。表面的な光沢ではなく奥からしっとりと光を反射する光沢感をお楽しみいただける素材です。
 
また、打ち込みの強い素材であることからテーラリング技術を後押しし、ナチュラルなラペルのロールや構築的なジャケットの形をしっかりと強調します。
 
 
本来、ケアの観点からブランド側が大っぴらにおすすめすることは出来ないのですが、前作"West Point Officer Blazer"に洗いをかけつつ着用したサンプルでは、袖回りにデニムにおけるハチノスのようなピッチの広いシワ感が生まれ独特の表情に育て上げることも可能です。
 
また、深みのあるネイビーがややくすみよりブルーに近づきます。その他、ヘムやステッチラインが白く落ちていくように染料も工夫しました。これは某有名アメトラメゾンのヴィンテージチノパンツの経年変化に着想を得た要素です。安価なネイビークロスの場合は汗や皮脂と反応し赤く変色してしまうことあり、それを防ぎました。
 
リジットの状態でドライクリーニングにてケアすれば前述の光沢感をキープしながら長く御着用頂けますし、何度も水をとおしてご自身だけの表情に育て上げていただく事も可能です。
 
そして、このジャケットにおいて最も特筆すべき点が肩傾斜の付け方。首回りから袖山にかけてのショルダーラインはなだらかなラインを描くようパターンメイキングをしており、ブレザーにありがちなボクシーなシルエットを避け、やわらかかつ構築的な仕立てとなっております。
 
  
これにより、コットンクロスらしい粗野な印象を残しつつも、ドレッシーで清楚な雰囲気を両立。単なる紺ブレではなく、リアルクローズとして幅広いTPOに対応したアイテムへと昇華させました。
 
  
ディティールはアメリカントラッドの伝統を踏襲し、クラシックな印象も残しています。
 
  
段返り3つボタンがフロントの印象をモダンに。
 
  
パッチ&フラップポケットはカジュアルな印象を与えます。
 
  
フックベントはまさしくアメリカントラッドのディティール。
 
  
金ボタンはD.C.WHITEオリジナル。ロゴの帆船を模した仕様です。着用を重ねるごとにややくすんだ飴色へと変化していく素材を採用しました。
 
アメリカントラッドカルチャーの中でも、定番中の定番であるネイビーブレザー通称"紺ブレ"。
 
D.C.WHITEの"West Point Blazer"は基本的な紺ブレの構成要素を踏襲しつつも、今日着用しても古臭さを感じさせない現代的な仕様をミックスすることにより長く御愛用頂けるアイテムへと昇華しております。
 
是非、ご検討くださいませ。
 
West Point Blazer

West Point Blazer

¥55,000

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