"The KHAKI" 23SS Ultimate Collection
毎シーズン、ひとつのアイテムに焦点を当て、素材や縫製、仕様から歴史的背景まで。その全てに拘り抜いたウェアを発表する D.C.WHITE のハイエンドライン "Ultimate Collection"。
23年春夏の Ultimate Collection で発表したのがこちら。"The KHAKI" シリーズです。
182cm 78kg 着用サイズ48
ラペルのロール、首に吸い付くようなネック回りから肩にかけたナチュラルなショルダーラインなど、テーラーリング的美的感覚は担保しつつ、コットン素材らしいパッカリングやフラップポケットなどのワークテイストも。
テーラーリング×ワークテイスト。相反する要素を D.C.WHITE らしいセンスでミックスしています。
全体的に丸みのあるジャケットを脱げば、シンチバックによって締められたウエストラインが男性らしいシルエットを強調します。
様々な気分に合わせて表情を変えることができます。
Ultimate Collection には、大航海時代にインスパイアを受けたオリジナルのパッチが内側に付属します。
〈商品はこちら〉
"The KHAKI" Cotton Chino Cross 3 Piece
以下では、企画担当者によるコメントをご紹介します。
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コットンの綾織物はよくチノクロスと呼ばれますが、何でもチノクロスと呼ぶことに疑問を感じていました。
一体チノクロスとは何か?本物のチノクロスとはどのようなスペックか?
それを掘り下げてリアルチノクロスと呼ぶにふさわしいセットアップを作ろうというところからこの企画 "The KHAKI" は始まりました。
チノクロスの定義は 経糸 緯糸 共に20番以下の単糸で織られた 2/1 または 3/1 の綾織物。私たちはこの規格に合ったリアルチノクロスの生機(染める前の生地)を入手することができました。
では、どんな色に染めるべきか?
我々は、チノパンツの歴史を辿ることでカラーのヒントが見えてくるのではないかと考えました。
チノパンツの語源は多くの人が知るところですが、自身の再確認のためその誕生の歴史をここに記します。
1846年、インドに派遣されたイギリス軍の為に、サージに代わる夏用のパンツとして本国より送られたコットンパンツ。
しかしながら、インドでのカモフラージュ性に優れないオフホワイトのカラーが現地軍人たちに不評で大量に残ってしまうことに。
それに目を付けたのが中国人商人。格安で大量に仕入れられたそのパンツはインドの土で染められ、フィリピンに駐在していたアメリカ軍へと渡ることとなります。
アメリカ軍人らはこの土で染められたパンツを『中国パンツ(Chino Pants)』と呼び、後にアメリカ全土に一般衣料として広まることに。
*土色はヒンドゥー語で"Khakii"
カーキ色がチノパンツの定番カラーとされているのはこのような歴史からと想定できます。
イギリスからインド、フィリピン、アメリカと地球を半周以上渡り誕生したパンツ。それこそがチノパンツであり、チノクロスのルーツです。
Pantoneのカラーガイドの中にある、"Khaki"は、きっと170年以上も遠い昔のチノパンツの色、インドの土の色をイメージしたカラーではないだろうか?
そんな歴史に思いを馳せて、Pantoneカラーチップ"Khaki"を染色工場に送り生機を染めることにしました。
そして、歴史的背景に敬意を込めて、このセットアップのコレクションを""The KHAKI"と呼ぶことに決めました。
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いかがでしたでしょうか。
販売開始前より大変ご好評をいただいており、在庫数の少ないサイズもございます。気になるかたは、是非ともこの機会にご検討くださいませ。
サイズのご相談などは Stay or Go 画面左下の幽霊アイコンより承ります。
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"The KHAKI" Cotton Chino Cross 3 Piece