D.C.WHITE
Balmachan Coat
Balmachan Coat
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D.C.WHITEのUltimate Collection第五弾は、上品で控えめであり、長く受け継いでいけるバルマカーンコートを製作しました。
2枚袖のラグランスリーブをいかに美しく仕上げるかというところを重視してパターン修正を繰り返し、高い技術力を持つ日本の縫製工場に製作を依頼。
通常コートに多用される20番手糸からさらに細い30番手の糸を使用、また運針についても通常は3cm間に9針が主流のところを12針縫いこむことによりステッチラインからも上品さを漂わせる仕様を採用しました。
Aラインでフレアなシルエットが立ち姿においてもエレガントさを強調します。
素材において、過去には日本の国策であり欧米への輸出が盛んであった綿織物に着目。その歴史と技術がふんだんに詰まった素材を1893年創業の日本の綿織物工場で作られた先染め70番双糸のギャバジンクロスを採用しました。
その特徴としてギャバジンらしい撥水/耐水性能を持つこと、加えてスレン染料による染色により汗や水に強く、耐酸化性により色泣きしないことが挙げられます。
裏地に採用した発色の良いマドラスクロスライニング、ロゴ入りの水牛ボタンはどちらもD.C.WHITEが製作したオリジナルのものです。
素材、デザイン、いずれも派手さはありませんが、D.C.WHITEの持つ"いいものを純粋に作りたい"という精神性をベースとした、確かな品質を持つアンダーステイトメントなコートを是非お試しくださいませ。
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毎シーズン、ひとつのアイテムに焦点を当て、素材や縫製、仕様から歴史的背景まで。その全てに拘り抜いたウェアを発表する D.C.WHITE のハイエンドライン "Ultimate Collection"。
'24年春夏コレクションでは、"Balmachan Coat"を発表。その名の通り、英国にルーツを持つバルマカーンコートを深堀りし、全ての要素を再検討。D.C.WHITEらしい塩梅でアイテムを再構築しました。
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'24SS ルックブックより
歴史
バルマカーンコートは、スコットランド ハイランド地方にあるバルマカーンという地名が由来という事は良く知られています。
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ハイランド地方は自然豊かな山岳地帯が多く、ハイランド牛を主とした畜産業が伝統的
ただ、その出自には不明な点が多いことも事実であり、自然豊かなハイランド地方での狩猟の際に着られたコートがルーツであるとする説、軍用着であったトレンチコートがルーツである説など、様々な説がとなえられています。
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軍用コートの生産工場
その後、素材や付属、細やかなディティールなどは変化しつつも、シンプルかつ完成された形から世界中に伝播していきました。
アメリカでは、このコートとそのシルエットが普遍的すぎるあまり、単に"コート"や"トップコート"などと呼ばれているそう。
日本においても、明治44年(1911年)に出版された『東京年中行事 下の巻』という、かつて存在した日刊新聞である萬朝報(よろずちょうほう)の社会面をまとめた書籍の中で"ステンカラーコート"という記述があり、100年以上この国においてもバルマカーンコートが存在している証左となっています。
*ステンカラーコートはバルマカーンコートの和製英語
仕様
前述の通り、様々な地域や文化に溶け込んでいったバルマカーンコートですが、そう呼ばれるための数少ない条件が ①広幅の後ろ中心の襟幅 ②ラグランスリーブ ③比翼仕立て とされています。
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"Balmachan Coat" においても、それらの基本的な条件を抑えつつ、そのほかの要素についても奇をてらわずにシンプルかつノーブルな仕様に抑えました。
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シルエットは裾広がりなAライン。風になびくテイルがたゆみ幅の広いドレープを生み出します。
袖仕様について、中古市場ではバーバリーのコートなど一枚袖の方が希少価値が高く相場の高くなっていますが、当アイテムではあえて二枚袖仕様に。
パーツがふたつに増えたことにより、肩回りにゆとりを、袖先に向かってややテーパードをかけ、より構築的かつ立体的な袖の形になるようパターンでコントロールできるようになります。
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通常、コートの縫製には耐久性を安価に担保するため20番手の太い糸を3cm間に9針通すことが多いですが、"Balmachan Coat"においてはやや細い30番手の意図を3cm間に12針通すことにより、耐久性を保ちつつより繊細な表情のシームに仕上げました。
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裏地にはマドラスパターンのコットンクロス、付属として刻印入りの水牛ボタン。いずれもこのコートの為に製作されたオリジナルのものです。
また、素材においては先染め70番双糸のギャバジンクロスを採用。スレン染料を用いて染め上げたことも合わさり、撥水性、防風性、加えて汗や雨による酸化がしにくく色泣きしない性能も持ち合わせます。
実はこの素材、1893年創業の日本の綿織物工場で作られたもの。
明治時代、安価な外国綿糸の大量輸入に危機感を持った明治政府が紡績業のさらなる推進を行うべく、次々に官営工場を設立。
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日本の紡績業の発展を後押しした渋沢栄一/画像提供 深谷市
その後、渋沢栄一らの主唱による大阪紡績会社(現・東洋紡)が発した刺激もこの流れを後押しし日本の紡績業が発展し東洋のマンチェスターと呼ばれるまで至りました。
日本の経済発展を底上げした紡績業とその技術力に敬意を払い是非この素材を"Balmachan Coat"に使用したく採用しました。
そんな歴史的経緯を汲む織物会社からサプライされたギャバジンクロスには、表面的な面以上の魅力も織り込まれています。
拘り抜いた製法の為決して安価とはいえない価格ではありますが、この先長く御愛用頂き大切な人へと受け継いでいくことができる、まさにUltimate Collectionの名に恥じないクオリティとなっております。
是非この機会にお試しください。
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182cm 78kg 着用サイズ: 50
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174cm 82kg 着用サイズ: 48
サイズ | 42 | 44 | 46 | 48 | 50 |
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着丈 | 98 | 100 | 102 | 104 | 106 |
裄丈 | 84 | 85.5 | 87 | 88.5 | 90 |
バスト | 106 | 110 | 114 | 118 | 122 |
*ラグランスリーブの為、袖丈無し
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表地: 綿100%
胴裏: 綿100%
袖裏: ポリエステル52%, レーヨン48%
日本製
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D.C.SACK SUITSについて
D.C.WHITEにおいてD.C.SACK SUITSはブランドのアイデンティティでもあり、自信をもってお勧めできる商品です。肩パットや芯地など副資材をできるだけ省きながらも立体的なシルエットやきれいなナチュラルショルダーを実現しております。体に沿った作りでありながら、コットンの素材感も活かした絶妙な落としどころを表現してます。
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"インドに行くと人生観が変わると言われるけれど..." 『曖昧』 Vol.3
インドに行くと人生観が変わると時々耳にする。 アジア各地を旅行した人にどの国が素晴らしかったかと問うと「インド」と答える人が圧倒的に多いのだそうだ。 僕はインドに行ったことがない、なのであくまでも想像でこの問いに述べることしか出来ないが、幾つかの疑問がある。
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究極の紺ブレについて
先ず、作る段階において素材との出会いがこの企画の一番のポイントになります。 私自身インポートの生地屋、オーダースーツ工場に勤務していたこともあり、本来であればウール素材のブレザーから入ることが王道でしたが、大学時代からよく履いていたラルフローレンの白く落ちていくネイビーのチノパンが好きだったこともあり、そのチノパンのように経年変化していくブレザーが自分自身ほしいし、きっと世の中にはそれを望んでいる人がいるのではないかと思いました。
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