
"D.C.Sack Suits"

アメリカ服飾史におけるサックスーツ
その語源はフランスで考案された"サックカット"と呼ばれる裁断技法から。
当時は通常4枚のパーツを用い構築的に作られていたコートなどの上着背中部分に対し、サックカットは2枚のみのパーツを使用。
これにより、より幅広い人に馴染むゆったりとしたシルエットが完成しました。

サックカットを用いたサックコートを着用する男性。ウエストシェイプの弱さやアームホールの広さなどからゆったりとしたシルエットであることがわかる。
また、既製品とも相性が良いその手法はアメリカにもすぐに伝播し、これに目を付けたのが皆さんご存じ某有名老舗アメトラメゾンでした。
同社は、パッドの無いナチュラルショルダーやソフトなフロントの仕立て、バックのセンターベントなどサックスーツのカジュアルさに独自解釈を与え、商業的にも大成功を収めました。
つまりアメリカントラッド史におけるサックスーツは、当時のドレスウェアの本流であったヨーロッパのテーラリングが重視したような美的感覚から一歩距離を置き、アメリカ独自のドレススタイルを確立したシンボルのような存在だったのです。

サックスーツを着用する男性たち。とりわけ中央の男性が着用しているジャケットは現代のシルエットと大きく変わらず、当時にはスーツの原型が完成していたことがわかる。
D.C.Sack Suits
そんな歴史的経緯があるサックスーツですが、D.C.WHITEではやはりアメリカントラッド界で独自の進化を遂げたサックスーツに着目し、ブランドらしいアップデートを加えて春夏用に製品化しました。
SEERSUCKER
NAVY BROADCLOTH
WHITE BROADCLOTH
素材は、日本製のシアサッカーとポプリンの二種類を使用。いずれの素材も非常に軽量で、夏場の着用においてもストレスを感じさせません。
現代アメカジウェアのほとんどのサンプリングソースは、アメリカの産業革命が可能にした大量生産、既製品を生産していた時代のもの。

D.C.Sack Suitsにおいてもボクシーでふんわりとしたシルエットをあえて強調し既製品としての魅力を引き出しつつ、テーラードアイテムとして最低限担保すべきナチュラルなショルダーラインや立体的なVゾーンも共存させることにより、大人が着用できるリラックスウェアとしてのサックスーツを完成させています。

水牛ボタンが軽快な生地の中で際立つアクセントに。



ジャケット、パンツそれぞれ単体での着用ももちろん可能。スーツとして着用した際と単体着用した際にはまったく違う表情を演出します。

シャンブレシャツ、ニットタイにコインローファーとの合わせ。まさにアメリカントラッドなスタイリングにご活用頂けます。
パンツは、そのシルエットをワイドストレートにすることにより、クラシックな印象と夏場の快適な着用感を実現。
D.C.WHITE '24SS のテーマは"COOL IVY"ですが、そのCOOLはスタイルとしての格好良さだけでなく夏場も着用できる機能性の意味も持ち合わせます。
ドレスコードがゆるくなりつつある時代のトレンドですが、たまにはタイドアップしたアメリカントラッドなスーツスタイリングも良いのではないでしょうか。
*着用サイズ:48 / 身長: 182cm / 体重:78kg

前述のような正統派のアメリカントラッドスタイリングだけでなく、よりポップにチープシックを感じさせるような、アメカジとミックスするヴィンテージTeeとの合わせもご提案。
肩ひじ張らず、より気軽にアイビースタイルをお楽しみください。
*着用サイズ:48 / 身長: 174cm / 体重:82kg




D.C.Sack Suits
¥71,500