Pennsylvania

“In a working class section of Pittsburgh, Pennsylvania.”
Photographed by Jack Delano, January 1941.
Farm Security Administration / Office of War Information Collection, Library of Congress, Washington, D.C.
Public Domain.

厳しい寒暖差の中で育まれた機能と上品さの均衡。

アメリカ東部・ペンシルバニア州は、深い森と山々に囲まれた豊かな土地でありながら、冬は厳寒、夏は湿潤という対照的な気候を持ちます。

この地に生きる人々の服には、自然と「耐久性」と「実用性」が求められてきました。

“Pennsylvania” はそんな気候に根づく合理的な思想をテーラードの精度で再構築したAラインコートです。

ナイロンを混紡したウール素材はしなやかさと反発力を兼ね備え長く着用するほどに風合いが増すタフな生地。

比翼仕立てのフロントがシルエットをすっきりと見せ、裾にかけての自然なフレアが着用時に美しいドレープを描きます。

裏地には中綿入りのキルティングライナーを配し防寒性と構築力を両立。

このライナーがAラインを内側から支えるように作用し、強度ある表地と相まってまるで“立ち上がるような”シルエットを形成します。

肩まわりはコンパクトに設計しつつも、アームホールには余裕を持たせ厚手のニットやジャケットの上からも快適に羽織れるバランスに。

柄には、90年代を想起させるような大振りのブラックウォッチとグレンプレイドの2柄を採用。

どちらもクラシックの象徴でありながら現代の街に馴染む落ち着いたトーンで仕上げています。

襟裏にはコーデュロイを配しブリティッシュな背景にアメリカ的なラギッドさを。

袖口には二つのボタンを配し、風の侵入を防ぐと同時に留め方によってシルエットに抑揚をつけられる仕様です。

ボタンはすべてオリジナル刻印を施した専用パーツで静かな主張を添えました。

内側にはジッパー付きポケットを配置。

ブリティッシュな出自を持ちながら、アメリカの合理性を取り込んだ"Pennsylvania"という名の通り、伝統と実用が融け合うD.C.WHITEの冬を象徴する一着です。

182cm 78kg 着用サイズ: 50

素材: ウール85% ナイロン15%

裏地: ナイロン100%

パディング: ポリエステル100%

日本製