Brooklyn Jacket

かつて造船所や倉庫街を抱えワークカルチャーと深く結びつきながら、その後は新たなクリエイティブ産業も発展した都市、ニューヨークはブルックリン。

それと共鳴する価値観を落とし込んだデニムスーツ"Brooklyn"をリリースしました。

*パンツはこちら。

街の持つ歴史と現代性の対比は、クラシックな素材と先進的なテーラリングを融合させたこのデニムスーツの在り方と響き合います。

また、ラギッドとトラッド、本来親和性のある二つの価値観もD.C.WHITEらしい感覚でミックス。

対比や親和性、様々なコンテクストが一着に収束し、まったく新しい表情を誕生させました。

使用したのは日本製11.2オンスデニム。

やや太く、しっかりとしたハリとコシを備えた糸を使用。

繊維が長めで安定感があり、デニムに最適と言える糸質です。染色にはピュアインディゴを採用し、着込むほどに鮮やかな青へと育つ色落ちを楽しめます。

織りは1970年代に製造が始まった石川製作所の旧式シャトル織機「888シリーズ」によるもの。

国内で稼働しているのはわずか4台のみという希少な織機で、低いテンションでゆっくりと織り上げることでヴィンテージデニム特有の豊かな表情を持つ生地が生まれます。

加工は生機から防縮加工のみを施し、水を使わずに糊を残した状態で仕上げられた素材。

その後、製品段階でワンウォッシュをかけることで、ご購入後の縮みを縦1cmほどに抑えています。

軽やかでありながら高密度に織り上げられた素材は、膝や肘といった可動域の広い部分でも伸びを抑え安心して長く着用できる耐久性を備えています。

また、ワンウォッシュ加工によって生まれる豊かな風合いは着用を重ねることでさらに深みを増し、体へ自然に馴染み、無骨なアタリ感が深化していく...。

今シーズンのテーマである戦後日本に渡り独自の進化を遂げたアメリカントラッドスタイル。その歴史の中で深く愛されたデニムのエイジングも、Brooklynの魅力の一つとして内包させました。

ジャケットはD.C.WHITEのテーラリング技術を駆使し、肩や袖のラインにナチュラルかつ静謐に上品さを主張する印象を。

デニム特有の素材感をスーツとして成立させるために、長年信頼する工場にて仕立てを依頼しました。

パンツはストンと落ちるややワイドな設計でフランス軍M-47パンツを想起させる着用感。

メンズパンツらしい武骨でマッチョなシルエットながら、割縫いのサイドシームやダーツで構築感を確保したヒップラインなど、あくまでスーツの組下として重要な部分を省くことなく仕上げてあります。

このことから、セットアップとしての完成度を追求する一方でそれぞれ単品でも十分に魅力を放つよう設計されています。

ジャケットはTシャツやスニーカーと合わせればストリート的な軽快さを演出でき、タイドアップしてローファーを添えれば、会的で洗練された佇まいへと変わります。

パンツ単体でもブルゾンやニットとの相性も良く、ワーク由来のタフネスを宿しながらもスタイルを選ばず自在に組み合わせ可能です。

端正な表情を持ちながらもデニムならではの軽快さがあり、カジュアルなビジネスシーンから週末の街歩き、レストランでのひとときまで幅広く活躍。

Brooklynの裏路地を颯爽と歩く人々の姿を思わせるように、肩の力を抜いた都会的な余裕を纏うことができる一着。

90年代のアメリカントラッドを愛した世代から、ヴィンテージを愛する若い世代まで、日常の装いに寄り添いながら着込むほどに奥行きと個性を増す、そんなデニムスーツに仕上がっています。

182cm 78kg 着用サイズ: 48 *ジャケット/パンツ共に

素材: 綿100%

日本製